2012年01月07日

【ジャンク派会議】 第1回議題 「2012年をどんな年にしたいですか?」 (5日目)

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(5日目)

昨日の、葛飾柴又の取材は楽しかったなぁ。

はせちゃん、携帯で同僚に「ジャンプに出るんだ」って話してたけど、
ジャンプじゃなくって、ジャンク派ですからね。

残念でしたね。スンマセンネ。

ぜったい、今でも勘違いしてんだろうなぁ……


と、いうことで、第1回のジャンク派会議も5日目となりました。
投稿は、この金曜日と土曜日で締め切りですからね。
まだまだお待ちしておりますよ。

ん、facebookに誰か投稿してくれてるなと思ったら、
なんだジャンク派のスタッフの金井君じゃないか……

いや、なんだとは失礼しました。
小倉のおばあちゃんの家に行ってるのにね。
旅先から自主的に投稿してくれて、さすがジャンク派思いの金井君!
いいスタッフを持って僕は嬉しいよ!

金井君、旅立ちの前日に教えた北九州 小倉の美味しいお店、
もう行ったかい?

栗饅頭で有名な湖月堂 本店のカフェで食べれるスパゲッティは、
あれはほんと美味いよ。

それと、京町商店街のアーケードにある「ふじしま」のてんぷら定食!
これは東京では食べれないからね!
小倉に住んでる方がうらやましい……

僕もずいぶんそっちの方には遊びに行ってないから、
また、行きたいなぁ〜


それで、金井君が寄せてくれた発言です。

「『2012年をどのような年にしたいか』ということで、
 僕なりの意見を述べさせていただきたいと思います!

 今年は何をおいても、東日本大震災が起こったことが一番の出来事だと思います。
 津波の映像を観た時のショックは、今でも鮮明に覚えています。

 僕は大学で芸術を学んでいます。はっきり言えば、『生活の役に立たない』分野です。
 その当時、あまりの現実を叩きつけられ、自分がやっている勉強が後ろめたくなったりしました。
 「自分は何をやっているのか」と。

 僕のサークルに、映画の勉強をしている先輩がいます。
 その人が「映画は何も入っていない箱を指して、夢や希望が詰まっていると嘘をつく。
 元から役になんか立たないんだから、こういう時にこそ存在をがなりたてていきたい」
 とおっしゃっていました。

 震災への支援などはもちろん重要なことです。
 しかし自分にやりたいことがあるなら、どのような状況であれ「自分」を貫き通すことが、
 復活への近道であるのではないか。むしろ、それしか道はないのではないかと思うのです。

 『自分がやりたいことに真っ直ぐに。でも周りを見渡す。』これが僕の2012年の目標です。」

金井


なるほど。いいね。
こういう学生らしい真っ直ぐな意見は、僕も好きだよ!

自分がやりたいことに真っ直ぐに。

って、ジャンク派の理念をよく理解してくれてて嬉しい。


この発言で、僕が言いたいこと、それは、次の3点のことです。

・芸術について
・「自分」を貫き通すことについて
・嘘をつくこと、ホンモノについて


まず、芸術について、

芸術って、金井君が指摘してくれてるように「生活の役に立たない分野」ってことで、
間違いないと僕も思います。

この度の震災のような出来事を前に、無力感に打ちひしがれてしまう気持ちも理解できます。

芸術にはたして何が出来るのか……
その問いが真剣なものであればあれほど、
空虚な気持ちになってしまいます。

では、芸術とは、そもそも何なのか?
その存在意義は?

僕の敬愛するロシアのブロツキーという詩人が、
その問いにまさにうってつけの表現をしているので、
ここで引用させてもらいます。

「もしも芸術が何かを教えてくれるとすれば
 (それはまず第一に、芸術家自身に教えてくれるということですが)、
 それはまさに、人間存在の私的性格でしょう。」彼のノーベル文学賞受賞スピーチより

つまりね、芸術とか、表現って、
何かの役に立つとか、なんかメッセージがあるとかって発想では全然なく、

作ってる作家に自分のことを教えてくれるもの、自分自身を投影してるもの、
それ以上でも、それ以下でもないって言ってるんだと思うんだけど、

僕は、この言葉を読んで、ほんとその通りだなって、
すっごく納得させられました。

作品に直ちに意味やメッセージを求めようとする安直な姿勢とは全く異なった、
芸術の本質に対する謙虚な言葉だと思います。


では、なんで僕らは芸術が必要なのか?

それが、2番目の「自分」を貫き通すってことに関わってくるんだと思います。

「自分」って、とっても不可解な存在。

よく「自分探しの旅に出る」とか、「本当の自分を求めて」とかって
表現がされるけど、そんな言葉があるから、
僕らは苦しくなっちゃってるんだと思う。

だって、ほんとはそんなもんないんだもん!

「自分」なんてないんですよ。


ちょっと、思い切った書き方をしちゃったけどね、
「自分」ってものを形作る要素っていっぱいあって、

「これは自分なんだ」と思い込んでるものも、
これまでの経験とか、環境とか、出会ったものとか、
様々なことの影響の産物に過ぎない。

だから、ほんとうのオリジナルの自分みたいなものを探そうとしても
見つかりっこない。混乱してしまう。

自分なんてないって思う方が、ほんとうは楽なんです。

けれども僕らは同時に、自分を知りたい探りたいって欲求がある。
これはもう人間の業(ごう)とか性(さが)みたいなもの。

自分なんてほんとうはないって言われたって、
そんなに簡単に割り切れるものではない。

そういう苦しみの為に、芸術があるのではないか!

芸術が救ってくれるとか、ここでは安易に言うまい。

けれども、かつて誰かも自分と同じようにもがき苦しんだんだという
真剣な格闘に触れたとき、僕らはほんとうの意味での癒やしを与えられるのではないか。

芸術を学ぶことは、つまり、そういう格闘の形跡に触れることだと思う。

そこらへんについては、美大生や芸術を学ぶ人必読の書
エーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』に詳しいので、
ぜひ、読まれることをおすすめします。

「自分を貫き通す」ってことから、ずいぶん脱線してしまいましたが、
好きなことをやっていくために、失敗を恐れぬ勇気とあきらめないでしがみつく忍耐強さを
ジャンク派に関わる人たちは、持ち続けたいですよね。

すぐにやめちゃうのなんかは、
たかだかそんな思いしか持ち合わせてなかったってことだからね。


それから、最後の嘘やホンモノについて、

先輩が言ってたって言葉、「映画の創り出す嘘」は、
これは人々に勇気を与え、豊かにしてくれる嘘です。

僕は、映画が大好きってこともあるけど、
こういう嘘は、世間に溢れている嘘とはまったく異なったものだと思ってます。

社会には、「やさしくて、穏やかで、スマートに振舞って、賢くて、いい人で」
でも、簡単に人を欺くような「最低の人」がいっぱいいます。

こういう種類の嘘で塗り固められた人間は、
そういう嘘に気がついていません。

別の言い方をすれば、「長いものには巻かれろ」的な思考しかできない人が語る
「一流」とか「本物」という言葉にはもう嘘があるのです。

「ジャンク派」はこういう風潮とは、立場をきっぱり違えたい。

どうか、その真っ直ぐさを失わず「実がある」人でいて欲しいと思います。


金井君の発言にかこつけて、ずいぶん言いたいことを述べてしまいました……

さて、「2012年をどんな年にしたいですか?」
引き続き、みなさんからの投稿もお待ちしてます!



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今回の議長 チェン・スウリー



■ ジャンク派会議とは?

posted by ジャンク派 at 02:56 | Comment(2) | 【ジャンク派会議】
この記事へのコメント
こんにちは、”芸術”と言う言葉に対して色々な立場からそれぞれの思い入れがあると思いますがワタシからも一言、アートの歴史を紐解けば芸術家の”立場”は時代ごとに移り代わっていることに気が付きますチェンさんがおっしゃるように「芸術」が個人の「我」の領域になったのは、実は近代に入ってからです、それ以前は「宗教」の世界でシャーマン画や音楽の役割を果たしていました、そこから抜けて「個人の領域」になったのはそれまでの歴史の中で、画家や音楽家が大きなものにのみ閉じ込められない「自立」を目指して動いた結果だと思います。厳しいようですが「芸術」に限らず、これからの時代、誰かに「何かの産業ないし居場所」を作ってもらおう的な発想ではどんな「仕事」にも結びつかないと思います、「芸術」だから特別だとはワタシは思いません、まだ学生の内から目的と手段の発想を狭めることなくがんばってください、勿論ワタシもがんばりますからねw
Posted by のなすいま at 2012年01月07日 19:29

>のなすいま さん

貴重なコメントをいただきありがとうございました。

アートの歴史を紐解き、そもそもってところから考える姿勢は、
芸術を学ぶ者、表現に携わる者に、とっても重要なことだと思います。

「自立」を目指して動いてきた歴史というご見解と、
そこから今日の我々に投げかけられている課題をに結びつけておられる発想は、
なるほど、確かにそうだなと感じるものがありました。

自分の道は、自分が切り開いていくという
「ジャンク派マインド」にも通じるコメントを嬉しく思っております。

今後とも、共に模索しつつ頑張ってまいりましょう!
    
Posted by ジャンク派 at 2012年01月17日 14:39
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